【レポート】木のおんがくかい~木をたたく、木であそぶ

2022年8月18日&19日、青梅市文化交流センター(ネッツたまぐーセンター)にて「木のおんがくかい~木をたたく、木であそぶ」を開催しました!
3月に行われたエルメス財団企画のワークショップ(そのときのレポートはコチラ)にてご一緒させていただいたことがきっかけとなり、東京都奥多摩市唯一の製材所である「東京・森と市庭」さん(以下、森市)と、その後も「木育」×「音楽」でなにか面白いイベントができないかと、協働することになりました。

森市は保育園や幼稚園にて木育ワークショップを盛んに行っていて、子どもたちに木の楽しさや可能性を伝えていらっしゃいます。
7月には、森市が以前より交流されている経堂保育園さんの夏祭りイベントに、私が信頼している演奏家(で友人)の戸崎可梨(かりんりん)と組んでいる打楽器デュオ「はっぴーたーん」がお邪魔して、「木のおんがくかい"vol.0"」を開催しました。

森市の五十嵐正雄さんは、少年のような好奇心と笑顔が素敵な方で、いつもさまざまな楽しいアイディアをくださいます。
そんな五十嵐さんが、キャンプ場で使われる薪をたたくと、やたらいい音がすることを発見!「マリンバ」ならぬ「マキンバ」と名付けました。
鳴らすのがとても心地よくて、感覚的にたたけるので、子どもたちにも大人気!
私たちも、すっかりマキンバの虜になっています(笑)

マキンバも、コンサート内容も、経堂保育園でのvol.0からブラッシュアップをして、青梅でのコンサート&ワークショップに臨みました。

ワークショップは、五十嵐さん(まさお隊長)による「森のおはなし」からはじまります。
どのように生えている木が”木材”になり私たちの身近に届くのか、木を切るのって森林破壊じゃないの?!という素朴な疑問への答えなど、とても興味深い内容。
イラストや映像を使って、わかりやすく解説してくださり、子どもたちも最後まで飽きずに熱心に聞いていました。

そのあとは、五十嵐さん発明のマキンバ演奏体験!
参加者のみなさんに好きな薪をひとつ選んでもらい、まずはおえかき。
クレヨンで薪の表面を塗ると、虫食いの痕が美しい模様になって浮かび上がります。それぞれに好きな絵や顔を描いたりして、自分だけのマキンバを作りました。

まずはマキンバを床に置いて鳴らしてみます。

あれ、全然鳴らない…

けど切り株の上に橋のように渡して置くと…

お、少し響く!

今度は「かんなくず」という木を薄く削ったものを木の棒に巻き付け、その上に乗せると…

わあ、響く♪

かつおぶしみたい~

自分のマキンバから、好きな音探し

まねっこゲームでリズムに挑戦!

マキンバの道をつくって練り歩きながら演奏
みんなの音がつながり、重なり、音楽になってゆきます♪

ある女の子が、オリジナルの楽器をつくってみせてくれました!

コンサートは、”木片”の音による会話からスタート!

続いて、丸太とマキンバによる演奏!
私がつくった曲、「丸太通信」♪

マキンバをふたりで叩く様子が「チャラパルタ」のようだと、物知りな複数の方から言われました!本当だ!好きだし、ずっとやってみたいと思っていたけど、そこは無意識でした(笑)
ガムランを木でやるようなイメージで作っていました~
※チャラパルタとはコチラです

今度はもう一歩”楽器”に近づき、マリンバの音板でバラフォン風に演奏!
ローズウッドの音(ちなみにマキンバはヒノキです。いいかほり)

パイプの上に乗せて、っと・・・・

かりんアレンジの「大きな栗の木の下で」♪
響きマシマシ~~

お次は、ちいさな木の楽器たちを紹介。
「木魚」を語るわたし(好きな楽器ベスト5には入る)。
今回はコンサートの案内役にたなべひろこさんをお呼びしました!
彼女とはこれまでにも一緒にアートワークショップをやったり、パフォーマンスで共演したり、私のコンサートに助言をくれたり、共に研究・創作していて、いつも新たな視点をくれる素敵な仲間です。

木魚、ウッドブロック、木柾で「おもちゃの兵隊の行進曲」♪(キューピー3分クッキングの、あれです)

おなじみの楽器シリーズ!まずはカスタネット(教育用)!
赤と青のあれでも、いろんなたたき方で遊べます♪

・・・からの~タンバリン!
指でこすって鳴らす音がドラムロールみたい!とひろこちゃん。なるほど、たしかに!

ジャンベとトーキングドラムによる演奏、「太鼓通信」♪
(どこかで聞いたようなタイトルwわたし作曲です)

最後は、お客様にマキンバで演奏に参加してもらい「八木節」を合奏♪

今回を第一歩として、このプロジェクトをこれからさまざまな場所へ広げ、育ててゆきたいと思っています。
応援いただけたら嬉しいです!

相方のかりん、五十嵐正雄さんをはじめとする東京・森と市庭の皆様、たなべひろこちゃん、お手伝いしてくれた新川悠さん、素敵な写真を撮影してくれたコムラマイちゃん、青梅市文化交流センターの皆様、イベントにご参加くださった皆様、気にかけてくださった皆様、ありがとうございました!