【レポート】2024年7月19日(金) 湯河原の旅館で、タップダンスenso!!


ライブ×ワークショップ×温泉♨️

私の好きなものばっかり🤤

東京から最も近い温泉地の一つである湯河原に この春オープンしたばかりの旅館&アートスペース「湯河原リトリート円荘」さんにて、
タップダンサーの米澤一平さんとDUO即興パフォーマンスをしました!

これまでさまざまな場所で、さまざまなアーティストと数々の即興イベントを企画・実行されてきた一平さんによる新しいプロジェクトで、
なんとその記念すべき共演者 第一弾でした!(うれしい!)

「湯河原」という街には、これまで行ったこともなく、正直どの辺にあるのかも知らないくらいだったのですが、
一平さんからいい場所だと聞いて、それを信じ(笑)、期待を膨らませていました。
実際に行ってみると、山に囲まれて、川の音以外が聞こえないような静けさ。とろんと落ち着いた雰囲気の、居心地の良い温泉地でした。
湯河原駅から会場の円荘に向かうタクシーの運転手さんが良い人で、いろいろと教えてくれて、
「熱海の温泉はしょっぱい、箱根のは硫黄の匂い。それに対して湯河原のは癖がなくて好む方がいる」とのこと。
(実際に入ってみて、たしかにその通り、癖のない気持ちのいいお湯でした)
あまり観光地化されておらず、認知度もさほど高くないので、まったりと過ごしたい人には穴場でいいなあと感じました◎

パフォーマンスをする空間や環境から、マキンバ(薪から生まれた木琴)や植木鉢が相性良さそうだなあと勝手に想像していたら、
一平さんも同じことを考えていて意見が一致したので、今回は いわゆる”楽器”ではなく”非楽器”である音具で奏でることをコンセプトに。

会場は、コンクリート打ちっぱなしのこじんまりとしたお部屋で、大きな窓で外とも繋がっている、風通しの良い空間。
小さな繊細な音もよく耳に届き、音具たちがとても自然に、生き生きと鳴っていました。

一平さんも、以前お客様がつくって提供してくださったというテーブルを再利用したタップの板を使ったり、
部屋に元々ある靴を脱ぐ木製のエリアがよく響くのを利用したりしていました。
一平さんはタップシューズ(靴底の一部に金属がついている)だけでなく、普通の靴や、裸足でもタップを踏みます。
叩く側(靴や足)と叩かれる側(板や床など)の組み合わせで音色を変えていて、たとえば高音~低音などの聞こえ方のちがいもあり、とても興味深いです。

部屋の暗さを含めた、空間の緊張感の中で、かなり「音」「耳」に集中したなという感じでした。
時折、自分の出している音と一平さんのタップの音が調和しすぎて、耳に入ってくる音が、自分の音なのか相手の音なのか わからなくなるような面白い錯覚もありました。
床に並べた音具たちと、その視線の先に見える一平さんの足もとと、ミクロな視点でふれあい、それをまた人が至近距離から覗き込んでいる状況が面白く、なんとなく土の中にいるような感じでした。
私が音具から生み出す音やリズムと、一平さんのタップが生み出す音やリズムとのおしゃべりが弾み、楽しかったです。

あとから聞いたお話で、一平さんにとって、打楽器奏者とのがっつりDUOが9年ぶりだったとのこと..!意外でした。
打楽器とタップは似ている部分も多く、親和性がありすぎて、あえて案外選ばない組み合わせなのかもしれないなあなどと思いました。
互いを含む複数人でのセッションはこれまで何回かさせていただきましたが、ふたりでは今回が初めてだったので、そこも痺れました!
(自分と相手だけなので、良くも悪くも正面から向き合わねばならず(笑)、何をするにも、しないにも、常に考えさせられるし、影響を与えたり与えられたりが絶えず起こっている感じ)

いつも、もっとお話ししたい!と思いながらも、楽器の積み込みや車のことなどもあり、演奏後ゆっくり話せない(お酒も・・・)ことも多いのですが、
今回はすぐにお風呂(しかも温泉)に入れて、階段をあがればすぐに寝られるという最高すぎる環境・・・!
時間を気にせず、ゆっくり、あれこれと対話させていただけて、実りある、楽しいひとときでした😌

湯河原という街や円荘という場に流れる、静かでまろやかな空気、オーナーの服部さん、そこに集まる人も魅力的で、素敵な出会いでした!
パフォーマンスだけでなく、対話の時間、 温泉に浸かる、自然の中を散策、美味しいものを食べるなど、すべてが体験!
アート、温泉、自然が好きな方におすすめです!

今後もさまざまなアーティストが発信し、交流する場となりそうです。
ご興味ある方は、ぜひ足を運んでみてください!(私ももうまた行きたい)