12/4リサイタルへの道①〜自分自身の変化と課題〜
今年3月の頭頃に、「サイスタジオ、やりましょう!」と訓子さんにおっしゃっていただいて約9ヶ月、本当に色々なことがありました。
いつだって、誰にでも、色々なことはあるのですが、やはり新型コロナウイルスの登場と拡大はインパクトがあり、
さまざまな変化をもたらしました。(ある意味で、幸か不幸か、これまでの私には何もなさすぎたのかもしれません。)
やりたいことと現実との歯車が噛み合わず、知らず知らずのうちに身体や心がついていけなくなることもありました。
自分が自分らしくないように思って不安になることも…。
しかし周りの人たちに支えられて、自分が面白いと思うことを信じて、
「12/4にサイスタジオでソロパフォーマンスをする!」というのが、大きな・楽しみな目標となり、ここまで歩むことができました。
リサイタル前特有の、良い緊張感が高まるスイッチみたいなのがあって、今回はそれがなかなか入らない感じがしたので心配だったのですが、ある日パチッと入り、ホッとしました。
それからはグッと集中力も増し、お客様に聴いてもらえることが楽しみでワクワクしていました。
箱入りし、リハーサルが始まってからずっと楽しくて、色んな意味で”帰ってきた”という感じがありました。
ただ、前と同じではなく、少し緩やかに構えられていた気がします。
2年前の2018年11月にリサイタルをさせていただいた「小さな音楽会vol.1」では、中高時代の友人でダンサー・画家の渡川いくみとコラボレーションし、演出や美術、ダンスも加えた舞台・世界観をつくりましたが、
今回は完全にひとり(ソロ)で、純粋に音楽・演奏で聴かせる・魅せるプログラムに挑戦しました。
「小さな音楽会vol.1」での演目を映像作品化したものが、YouTubeチャンネルにてご覧いただけます!
「The Garden of Love/Jacob TV」
ソプラノサックスとライブエレクトロニクスの作品をシロフォンのためにアレンジして演奏しています
「Bad Touch/Casey Cangelosi」
打楽器奏者のためのパントマイム的作品
「SyNc/Gene Koshinski」
奏者に委ねられた部分も多い、スネアドラム(小太鼓)とカリンバのためのユニークな作品
とは言え、やはり私がやりたいと思うことは、自分との共演(映像の活用)や、打楽器のために書かれたわけではない曲をアレンジし音源も使って演奏するなどの、テクニカルな準備も必要とするものでした。
しかし、それらは極力シンプルにして、頼れる仲間たちの力を借りて、自分自身は音を出す、演奏することに集中できました。
(ここの事前準備については、次のレポートで!)
なかなか演奏の場もなく、世の中の不穏な空気と今後への不安を抱える中、
「ソロリサイタル」という目標を持って自分自身や音楽と向き合えたことは、自分の成長につながる、大きな一歩になったと思っています。
つづく